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Threads

−マーク・ザッカーバーグが新しくリリースした“テキスト共有アプリ”!

□ Threads(スレッズ)とは
 米国Meta社がリリースしたサービスです。文字を中心としたコミュニケーションを目的とするアプリであり、知人や友人などをフォローしたり、投稿に対して意見を書き込んだりすることができます。画像共有アプリである「Instagram(インスタグラム)」の基盤(利用者数20億人)を活用したもので、英語や日本語など約30の言語が使用可能です。
 Threads(スレッズ)は、公開から僅か5日で登録者が1億人を超えました。2022年11月に公開された対話型人工知能(AI)「ChatGPT(チャットジーピーティー)」は公開から2カ月で利用者が1億人に達しましたが、スレッズはこれを上回るスピードで急拡大しています。

□ SNSの勢力図
 Threads(スレッズ)は、イーロンマスク氏が買収したTwitter(ツイッター)と類似しており、混乱が続くTwitter(ツイッター)への対抗サービスです。Twitter(ツイッター)を運営するX社は5日、ツイッターと類似する短文投稿サービス「Threads(スレッズ)」を開始したメタ社に対し、企業秘密を盗んだとして非難する書簡を送り、法的措置も示唆しています。
 マーク・ザッカーバーグ氏は、「2人が格闘技の金網マッチで対決する」というジョークをSNS上で繰り広げ、マスク氏も「ローマの円形闘技場遺跡コロッセオで決闘するかもしれない」と返しています。
 この2人がテックビジネスの現場で重大な対決に直面しており、SNSの勢力図に変化が生じるのは間違いありません。

□ サービス内容
 Threads(スレッズ)は短文の投稿や共有ができる無料サービスです。英語のThreadの複数形が名称の由来となっています。
 メタの画像・動画共有アプリのインスタグラムのアカウントを使ってログインする仕組みとなっており、プロフィールの説明文やフォロワーなど細かい設定を引き継ぐことができます。
 英語や日本語など30言語で利用でき、Twitterと同様に文字や写真の投稿を上から下にスクロールして閲覧することができます。
 Twitterの無料アカウントが最大140文字まで投稿できるのに対して、Threadsは500文字まで投稿可能です。投稿後の削除はできるものの、内容は書き換えられません。広告表示は現時点では見当たらず、「いいね」の数や特定のキーワードを含む返信を非表示にでき、炎上や誹謗中傷対策が取られています。

□ 今後の展開
 イーロン・マスク氏がTwitterを買収して以来、様々な改革がなされましたが、利用者の支持は得られていません。Instagram(インスタグラム)の利用者20億人のの4分の1程度の5億人がThreads(スレッズ)に登録したら、Twitterにとっては、かなりの打撃となります。


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