LEGAL ライブラリー − 注目の「ITニュース」(2023.05)

ChatGPT

−2. 利用方法・可能性と問題点

□ ChatGPTをめぐっては、開発した米新興企業オープンAIのサミュエル・アルトマン(Samuel H. Altman)氏が、同年同月10日に岸田文雄首相と面会し、日本での事務所開設を検討していることを表明しています。西村経済産業相は「高精度な言語AIツールは、さらなる性能向上によって言葉を使う仕事などを抜本的に変える可能性がある」とし、「日本がAI分野でどのような戦略で取り組んでいくべきか、早急に詰めていきたい」と述べ、また、「懸念が解消された場合には、国会答弁の作成などで活用を検討する」との考えを示し、G7でのルール作りについても言及しています。
 近時、世界中で話題になっている「Chat GPT」について、前回に続き解説します。

□ ChatGPTの利用方法
(1)ChatGPTは、WEBサービスです。アプリではありませんのでインストールの必要はなく、インターネット環境があれば、様々なデバイスから利用することができます。有料版と無償版があります。有料版(ChatGPT Plus)は月額20ドルで、 混雑でもアクセスし易く、また、 レスポンス時間が短縮されます。さらに、「GPT-4」を優先的に利用できますので、日本でも加入者が増加しています。
(2)利用開始:次の手順で行います。
@ ChatGPT公式ページ(https://openai.com/blog/chatgpt/)」へアクセス
A「Try ChatGPT」のボタンをクリック
B OPEN AI社のアカウントを持っている人は「ログイン」。持っていない人は、「サインアップ」を選択
※「サインアップ」を選択した人は、メールアドレスと電話番号を登録
C利用開始

□ 可能性
 Chat GPTは人間との自然な対話を可能にするAIチャットボットであり、従来のチャットボットと比較して、より自然で多様かつ正確な情報を基にした対話が可能です。すでに、次のようなような活用事例があります。
(1)カスタマーサポート  自社製品やサービスに関する問い合わせに対応するカスタマーサポートの提供。24時間365日対応ができ、自動応答によって短時間で顧客の問題を解決することが可能。
(2)自動文章校正  コンテンツやビジネスメールなど、正確で分かりやすい文章が求められる場合に、誤字脱字や文法の間違いを検出・訂正することが可能。したがって、ビジネスの場面で、より正確な文章表現が可能。
(3)市場調査  業界動向や市場推移といった大量の情報収集・処理業務を自動化することが可能。

□ 問題点
 Chat GPTは、不適切な要求を拒否するように学習させていますが、特定のコードを書かせることが可能です。したがって、悪性ウイルスを作るためのコード作成など、サイバー攻撃に利用される可能性は否定できません。
 代表的なリスクは次の3点です。
 @フィッシングへの悪用
 A悪性コードの作成
 B風評被害

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