IT ライブラリー − 知って得する!「IT活用方法」(2021.09)

Windows 11 アップグレード情報(1)

−対応要件は?

□ 2021年6月24日午前11時(日本時間 2021年6月25日午前0時)にマイクロソフトが開催したイベント「What’s next for Windows」において、OS Windows 10の後継バージョンWindows 11が発表されました。
 またマイクロソフトは9月に入り、Windows 11を2021年10月5日(米国時間)より提供開始することを発表しています。この日から、Windows 11がプレインストールされたPCを購入できるようになり、対象となるWindows 10搭載PCにWindows 11の無償アップグレードが段階的に提供されるとしています。2022年前半にほとんどのPCが無償でWindows 11にアップグレード可能になる予定と公表しています。該当するPCが即座にアップグレードされるわけではないようです。
 今回は、Windows11にアップグレード可能なシステム対応要件について説明します。

□ Windows 11にアップグレードするためのシステム要件は次の通りです。
 当初は、マイクロソフトWEBサイトにてアップグレード可否を確認するツール「互換性の確認」が公開されていましたが、現在は「準備中」になっています。

・プロセッサ(※1):1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSoC(System-On-a-Chip)(※2)
・メモリ:4GB RAM
・ストレージ:64GB以上の記憶装置
・システム ファームウェア:UEFI、セキュアブート対応(※3)
・TPM(※4):トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)バージョン2.0
・グラフィックスカード:DirectX 12互換のグラフィックス/WDDM2.x
・ディスプレイ:9インチ以上、HD解像度(720p)
・インターネット接続:インターネット接続とMicrosoft アカウントが必要

※1 プロセッサ:Intel製は第8世代Coreプロセッサ以降、AMD製はRyzen 2000シリーズ以降がの目安となっています。ただし、Microsoftが実施した各種テストを通して、Intelの第7世代Coreプロセッサのごく一部も動作対象に加わっています。 具体的な対象品目(型番)は、マイクロソフトのWebサイトで公開されています。

※2 SoC(System-On-a-Chip):CPUやWi-Fi通信モジュールなど、コンピューターを構成する際に必要な複数のハードウェアを1枚のチップに収納したもの。

※3 セキュアブート:パソコンの起動時に悪意のあるプログラムを実行させないための仕組みです。一部の例外を除き、メーカー製パソコンでWindows 8以降をプリインストールされているものは、標準でセキュアブートが有効になっています。 確認方法は、Windowsの検索ボックスに「msinfo32」と入力すると「システム情報」が表示されますので、BIOSモードが「UEFI」、セキュアブートの状態が「有効」を確認できます。

※4 TPM:パソコンに追加のセキュリティ機能を提供するためのチップです。 確認方法は、Windowsの検索ボックスに「セキュリティ(半角スペース)プロセッサ」と入力すると「セキュリティプロセッサの詳細」が表示されますので、BIOSモードが「UEFI」、セキュアブートの状態が「有効」を確認できます。 TPM 2.0チップを搭載していて無効化されている場合は、ファームウェアの設定で有効化可能です(メーカーサポートで要確認)。

□ Windows 10ユーザーへは、Windows 11が利用可能になった際にWindows Updateで通知されるほか、「設定」メニューの「Windows Update」から「更新プログラムの確認」を選択することで、Windows 11が使用可能かどうかの確認ができるとしています。
 また、PCメーカー各社も、WEBサイトなどでWindows 11への無償アップグレードに対応するモデルや、対応の予定に関する情報を公表し始めています。


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