IT ライブラリー − 知って得する!「IT活用方法」(2016.10)

スマートフォンの活用法O

−IPコード(防水・防塵性能)について−

□ 本年9月8日(日本時間)、Apple社のスマートフォン iPhone 7/7 Plusが発表されました。新たな機能やカラーが加わり、チップやメモリ、バッテリー、ディスプレイ等もバージョンアップされました。搭載された新機能のうち、主なものには、@防水・防塵機能搭載、Aおサイフケータイ「FeliCa」内蔵、Bイヤホンジャックの廃止、Cホームボタンの変更、Dカメラの進化(デュアルレンズ搭載/7 Plus)等があります。

□ なかでも、@防水・防塵機能搭載、Aおサイフケータイ「FeliCa」内蔵については、Android端末には以前から搭載されており、iPhoneユーザーからは待望されていた機能です。
 今回は、防水・防塵機能の性能を表すIPコードについて説明します。

□ IPコードとは、International Protectionの略で、機器の防水・防塵保護性能を表すための国際標準として、国際電気標準会議(IEC)によって保護等級が定められています。
 IPコードの表示は、「IP○△」(○は0〜6の数、△は0〜8の数)となっており、○には防塵性能の等級、△には防水性能の等級が入ります。iPhone7シリーズは、IP67と表記されています。
なお、防水または防塵性能だけを表す場合、省く性能の箇所にXを記載します。例えば、防水性能が6等級だけを表す場合は「IPX6」となります。

□ 各等級の定義は次の通りです。

<防塵等級>
0級:特に保護がされていない
1級:直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
2級:直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
3級:直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
4級:直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
5級:有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
6級:粉塵が中に入らない(耐塵形)

<防水等級>
0級:特に保護がされていない
1級:鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級:鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級:鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級:あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級:あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級:あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級:一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級:継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)

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