IT ライブラリー − 注目の「ITニュース」(2014.04)

WindowsXPサポート終了に伴うリスク

−継続してXPマシーンを利用する際の注意点!−

□ 2014年4月9日(日本時間)、マイクロソフト社によるWindows XP、Microsoft Office 2003、Internet Explorer 6 のサポートが終了しました。マイクロソフト社は、今後もXPを利用するとウィルスやハッカー等のサイバー犯罪に巻き込まれる可能性が高くなる旨の警告を発しています(The Risk of Running Windows XP After Support Ends April 2014, by Microsoft)。

□ 32ビットパソコン用基本OSとして、Windowsは一般家庭向けの「9x系(Windows95、98)」と、ビジネス用途向けの「NT系(Windows NT)」が並行して販売されていました。マイクロソフト社は開発の負担軽減を目論見、2005年にWindows XPをリリースしました。XPは、NTの安定性・堅牢性と9x系のマルチメディア機能を併せ持った汎用OSです。
 2014年3月における世界のOSシェアはWindows XPが27.69%であり、首位のWindows 7(48.77%)に次いで利用されています(米Net Applications調査)。XPが要求するハードウェアが低スペックであり、アプリケーションソフトによっては後継のWindowsに対応していないなどの理由から、依然として根強いシェアがあります。一部のインターネットオークションや中古販売業者では、Windows XPリテールパッケージ版は最新のWindowsである「8.1」より高額で取引されています。

□ XPを使わざるを得ない方へ−XP利用上の注意点:未だOSの移行が終わっていない方は、次の点にご注意下さい。
(1) すべてのセキュリティ更新プログラムを適用
(2) IPアドレスやポートを限定した上でセキュリティ製品の定義ファイル延長サービスの適用
(3) インターネットからの切断
(4) USBメモリなどの利用の停止

□ なお、マイクロソフト社のWindows XPサポート終了後もセキュリティ対策を継続して提供する会社があります。米国に本社のあるPalo Alto Networksです。同社は、セキュリティパッチが適用されないOSの潜在的な脆弱性や、それらを悪用するエクスプロイトコードに対して、次のセキュリティ保護を提供するとしています。
(1) Wild Fireによる未知のエクスプロイト発見:クラウド上のマルウェア解析環境であるWildFireの仮想サンドボックスで疑わしいファイルを分析し、仮想環境で実行し、実際の動作を観察。
(2) 脅威防御:ポート番号、プロトコル、暗号化に関わらず既知の脆弱性攻撃をブロック。
(3) C&C通信をブロック:攻撃者がネットワーク内のすでに感染したWindows XPにマルウェアを送り込むバックドア通信をブロック。

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